エスポワール・シリーズの隠れたテーマは『和』。L・Vでもリビングボードに日本の伝統色を使ったり、さり気なく和テイストを取り入れたが、Vメゾネットでは、思い切って玄関から全面的に主張した。現代的な玄関扉の向こうに、落ち着いた和の顔。 ←京の町屋を思わせる格子戸、どこか懐かしさを感じさせるタイル貼りの三和土。 オリエンタルテイストに酔う。
玄関を開けると、そのままダイニングキッチン。かなり意表をついた構造 だが、エスポワールL と同様“寝食分離”を実現するために、思い切って 大胆な発想で設計した。個性的な部屋を求めている人達には、賞賛をもっ て受け入れられると思う。 ただ無闇に個性的な部屋をつくった訳ではない。そこには機能性・住み心 地のよさ・スペースの有効活用など、あらゆる点を考えつくした結果がある。 格子戸・ウッドブラインドを使ってやわらかく光を採り入れつつ、外から の目はしっかりと遮断するなど、住む人の身になって考えたからこそ、機 能性と個性を併せ持つ、ユニークなダイニングキッチンが出来た。 ←いっそ“キッチンスタジオ”と呼びたくなるような、ユニークなつくりの ダイニングキッチン。 格子戸の向こうにこんなキッチンがあるなんて、初めて来た人はビックリするかもしれない。
バス・トイレ・洗面台もやはりL ・V と同じ仕様。洗面台脇の採光窓にもウッドブラインドを設置。朝の光がやわらかく差し込む、落ち着いた雰囲気のパウダールームに仕上がった。窓は開閉式だから、エスポワールのもう一つの共通テーマ“風”もたっぷりと入る。
大胆な発想の元につくられたエスポワールVメゾネットタイプの、最後の驚きがこのベッドルームにある。ロフトを丸ごと家具にしてしまう斬新なアイデアは、他では見られない。上部はマットを敷いてベッドに、下部はそっくりウォークイン・クローゼットとして活用する。この部屋に収納するための家具は必要ない。座り心地のいいクッションや椅子、小さなテーブルでもあれば充分。あとは素敵なラグ。ボルドーパインの趣ある床が、居心地のいい空間を演出してくれる。ふんだんに開けられた窓にも、木の温もりを感じさせるウッドブラインド。「家がいちばん落ち着く」と心から言える住まいになった。 すごくユニークで、とっても住みやすい部屋…。探し求めていた部屋は、ここかもしれない。