茶の湯の世界では、よい亭主はさまざまな国のモノを道具にしたり価値の異なる物でも上手く用います。
そうした仕掛けで客を「面白し(おもしろし。興味深い)」「恰好良し(かっこうよし。姿・形がよい)」などと楽しい気分にさせて”もてなし ”ます。
茶の世界で「へうげる」と呼ばれているこの”もてなし ”が、蕾傳(らいでん)のこころ。
茶の湯のおもてなしの精神を基にして、綱島に移り住まわれたお客さまをおもてなしします。
綱島人(つなしまびと)は、粋で鯔背(いなせ)な旦那衆、そしておもてなし上手な貴婦人の方たち。私たちは新しく綱島人になっていただく方々に、この宿「蕾傳」
で、綱島人の蕾(つぼみ)となってほしいと願っています。そして、いずれ入居者の方々が大輪の花を咲かすために、最高の”おもてなし”をさせていただきます。 桃の里、温泉旅館など栄えた伝統あるまち、綱島。その、まちの”記憶 ”を、茶の湯の精神で”創造 ”に昇華させたカタチが蕾傳という住まいです。「”あずかりもの ”である綱島の歴史ある文化を、これから住まわれるお客様に、お傳(つた)え申す。」これが綱島に新しく誕生した宿、蕾傳がみなさまにお届けするメッセージです。 |
長野県・木曽で日本が誇るべき技術の技術漆工と木工、この両方を生業として伝統を受け継ぎながらも現代の感覚でものづくりをおこなっている「丸嘉小坂漆器店」。 江戸時代、中山道を往来する旅人に親しまれ、全国に知られるようになった木曽漆器の日本の伝統を感じさせながらも現在の暮らしの中で新鮮に映る、さまざまな新しい漆の表現方法で器がつくられました。 丸嘉小坂漆器店の「百色-hyakushiki-」と名付けられたその製品は、美しく、誠実でドキドキさせられる色と質感をもつ漆硝子となっています。 華やかさと落ち着きのある漆の艶、日本の美意識を感じさせる色彩、肌が吸い込まれるような感触で、漆の豊かな魅力を硝子の透明感がうつしだし、かつて「百色眼鏡」と呼ばれた万華鏡を思わせる、ひとつひとつが個性溢れる製品となっています。 このクリスタルボウルの色や質感は、蕾傳の「蕾(つぼみ)」の概念“コンセプト”にしっくりとなじむものなのです。 |