胡粉は顔料の一つで、中国の「胡」から伝えられた色です。日本画や日本人形の絵付けにも使われています。海松茶は暗い黄緑色。海松色を褐色がらせた色であり、江戸時代に広く愛用されました。 |
薄く墨色がかったような青鈍(あおにび)で、下にある空間を引き立てています。青鈍は黒染に露草の汁や藍をさして染めた色で、平安時代には僧尼の衣の色に使われていました。 |
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江戸時代前期から見られるようになった染色で、寛政年間に流行った歌「はたおり唄」や西鶴の「好色一代女」からも、玉子色が流行っていいた事がわかります。 |
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古から伝わる伝統的な紫根染め(しこんぞめ)の紫であり、江戸紫に対してつけられた色名。京都では雅なものが好まれ、この京紫も優雅さを表す色として使われています。 |
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江戸初期から愛用されている色。京都の上流層では夫人が着る小袖にも取りいれられ、「赤きもの召し玉はば緋綸子 ひりんず紅かのこなどよし(女鏡秘傳書より)」などといって人気がありました。 |
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1780年代に日本にはいってきた鳥・カナリアの色。当時、当て字で「金糸雀」と書かれていたのですが、最近ではカタカナで書かれるのが多くなってきました。 |
織部は、「蕾傳」のオリジナルカラー。鶸萌黄は江戸中期に頃によく用いられていた色で、織部と交互に配色することで、織部焼の釉薬の濃薄を表現しているのです。 |
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頭に「利休」と名がつく色は、大茶人・千利休が好んだ色。茶葉や抹茶のような色味の利休鼠は、風流で高尚な色。木枯茶は江戸前期から中期において流行し、身分も場所も問わず好まれた色です。 |
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「かつ」とは、藍を濃く染み込ませる為に布などを叩いたことから付けられてました。その濃い藍染に質実剛健を感じ、縁起色として変えたのです。 |