敷地は二面が道路に面する角地で、道路よりも80cmほど上がっている。1つの道路は約7m程の広い道路、もう一方もそれよりやや広めの遊歩道のような道路で、人の通行が多い。ややオープンな敷地の印象を受ける。
もともとあった80cmの段差がとても魅力的で、建物を2棟にわけて出来たすき間は路地空間となり、そこに階段を作った。
階段はとても重要な役割で、パブリックからプライベートへの緩衝帯、余白となっている。この階段という緩衝帯を通ることで、道をすすめていく程に期待感が高まる。
そうしてみると、何事も唐突はよくない。人と人、空間と空間、人と都市、すべての物の間を、ゆるやかにつなげる余白が必要であることが分かる。
居心地のいい空間とは
→ (愛)
安心感、内包感、建築に自然を持ち込む事
豊かな空間とは
→ (恋)
楽しさ、期待感、高揚感、無意識の行動を誘発する魅力をもっている
詩的さ、新たな発見