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メゾネットとは、上下2層の住宅を専用の内階段でむすび、一戸の住宅として使用するヨーロッパで生まれた集合住宅で、簡単に言ってしまえば、一室が2階建になっているマンションやアパートのこと。日本ではメゾネットは高級なイメージがあるようで、実際のところ分譲でも賃貸でも、ハイクラスの物件にメゾネット・タイプが多いのも事実です。
集合住宅でありながら戸建感覚で住めるので、最近では特に若い人に人気が高いようです。出入りの際に隣人と顔を合わせないように、各玄関を共用廊下から奥に引き込んだり、各戸に専用の小さな門扉を付けるなど、様々な工夫で一層戸建感を高めている物件も登場しました。アマヤホームのエスポワールV206メゾネットも、エントランスホールの上に位置しているので、下の階を気にせず暮らせる戸建感覚を尊重しました。 また、メゾネットは内階段を設けるためにある程度の床面積が必要なので、その点でも一般の集合住宅よりも贅沢な空間使いになるようです。 |
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日本では最近流行しはじめたスタイルですが、ヨーロッパでは古くから一般的に集合住宅のスタイルとして定着しています。テレビに映る何気ないヨーロッパの町並にも、メゾネット式の大きなアパートなんかをよく見かけます。
そのヨーロッパの中でも、特に有名なメゾネット・スタイルの集合住宅の一つに、フランスはマルセイユに建つ『ユニテ・ダビダシオン』があります。これは、フランスのル・コルビジェという近代建築の代表的な建築家が設計したもので、23タイプ337戸の部屋すべてがメゾネットです。二階建の部屋を8層も重ねてあるのですから、威風堂々といった感じの大きな建物。
第二次世界大戦直後の住宅難を解消するために建設されたそうですが、外観はほぼ完成しているものの、残念ながら内部は未完成の部分が多く、北側の半分は閉鎖されたままです。
このユニテ・ダビダシオン、半世紀を過ぎた今も大人気で、空き室待ちの申し込みが後を絶たないそうです。 |
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ヨーロッパでのメゾネットは、以上のようにマンションやアパートの一室が2階建てになっているものを指し、他のタイプの住宅とは厳密に区別されているのですが、日本ではテラスハウスに高級なイメージを持たせる意味で、メゾネットと呼んでいるケースも多いようです。もちろん冒頭で紹介したような高級分譲・賃貸マンションのメゾネットタイプは、正しくヨーロッパ式のものを指しています。アマヤホームのエスポワールV206メゾネットも、やはりヨーロッパ方式の正統派のメゾネットです。ちなみに、アパートやマンションの名前に多い「メゾン○○」「○○メゾン」の“メゾン”は、フランス語で家を意味するだけで、必ずしもメゾネットタイプと関係があるわけではありません。(もちろんメゾネットタイプの部屋がある“メゾン○○”もあると思います。)
アマヤホームでも、エスポワールV206メゾネットのような正統派のメゾネットだけではなく、テラスハウスのような戸建感の強い物件も総称して『メゾネット』と呼びますが、テラスハウス風でありながらメゾネットの高級感と利点もしっかり取り入れているため、単純にテラスハウスと呼ぶことができないからです。 |
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赤枠:一階LDK部分と玄関(手前赤枠)。青枠:二階寝室部分。手前はベランダ。それぞれ向かいに別タイプの部屋があり、V206の下はエントランス。 |
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玄関脇の螺旋階段で二階の寝室へ。一階はLDK。普通の集合住宅の室内に階段があるといった感じ。ブラインド越しに、向かいの部屋が見える。 |
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一階LDKと二階寝室を、階段でつないでいることがわかる。階段スペースを少なくし、部屋を広くするために螺旋階段を採用している。 |
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二階寝室。窓の外は青枠部分で外から見たベランダ。一階玄関脇の窓が、階段のすき間から見えている。 |
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