そうだ、京都にいこう~京都と関東の味比べ~

2008年10月30日

京都と言えば、その昔には朝廷もあった街ですから、歴史探索。
ぐるりと山に囲まれた周囲に、数々の歴史的遺産があり、「ここであんな人やこんな人が実在して、こんなことをしていたんだ~」と、感慨深い思いにさせられます。
最近では日本史ブームなるものもあり、テレビでも番組が組まれているので(毎週水曜日の「日本史サスペンス劇場」は大好きです♪)教科書だけでは知りえないこともあり、より身近に、おもしろく見学できるのではないでしょうか。

大政奉還が行われたことで有名な世界遺産「二条城」
「ねねの道」に偶然いた舞妓さん!? 京都屈指の有名寺「清水寺」
2層3層に金箔が施されて金の総量20kg「金閣寺」 多数の国宝を有する東寺にある「五重の塔」

歴史を感じたら、次は京料理から甘味まで…多彩な味覚を楽しむのを忘れてはいけませんよね。
世界中の味、地方の味…すべてが揃っている東京都(良く言えば食の王国、悪く言えば郷土食薄し)とは違い、関西独自の味を楽しめる街。
京都らしい空間演出もさることながら、そのお味も魅力いっぱいです。

京都を訪れたらやはり味わいたいのが、日本文化ともいえる会席「京料理」、京都の家庭で作られてきたおかず「おばんざい」、関東と関西はだしが違う「うどん」、そして「甘味」です。

真っ先に口にしたのが「甘味」。
名所にいくと、なぜかみたらし団子があり…小さなお団子が5つ、串に刺さった焼きたてのお団子のおいしそうな香りにノックアウト。
お土産でも売られていますが、出来たてのお団子は格別ですよ~。

2条城で食べたみたらし団子1本50円 1940年創業の老舗の喫茶「イノダコーヒ本店」

ちょっと敷居が高いお店、歴史ある料亭もある京都ですが、お値段が高いうえに一見さんお断りのお店も…そんな時は、昼のお弁当などで楽しむのもいいですね。
夜はカジュアルな京料理のコースを楽しみ、昼は老舗の料亭でお弁当を楽しむ…ちょうど宿の近くにあった「美濃幸(みのこう)」でお弁当をいただいたのですが、さすが茶懐石の流れをくむ「風流懐石」で知られる料亭なだけに、お弁当を野点の茶道具を器に見立てた茶箱弁当は珍しかったです。
数寄屋造りの座敷で庭を眺めると、亀がゆっくりと過ごしているのがまた風情がありました。

食事だけではなく、カフェもいたるところにある京都。
中でも1940年創業の「イノダコーヒ」は地元の人からも人気があり、朝食時に行ってみたのですが満席でした。
店内はレトロな洋風館といった感じで、こちらのコーヒーは「砂糖ミルク入り」が基本で、すでに入った状態で持ってきます(注文時に聞かれます)。
このお店で目をひたのが、禁煙席と喫煙席を分ける渡り廊下的なところにいる2匹のインコ。
一匹は絶え間なく「ピー!!ピー!!ピー!!」と鳴き続けています。
あんまりせわしないので、息をふーっと吹き掛けると、目をつぶって泣きやみました。
ちょっとその表情がナイスです(吹きやむとまた鳴きます)。
もう1匹は、ちょっとメタボ気味で、近寄ると何か狙ってるように左右に素早く動きます。
なんともかわいいインコです。

外で食べる食事もこだわりたいですが、やっぱり宿の食事も重要です。
町屋造りで、おばんざいも食べれる宿…というわけで祇園の「田舎亭」に泊ってきました。
「ねねの道」から細い道にはいりこんでいくと、その宿はありました。
ちょっと前にやっていた山村美佐さんのサスペンス『京都迷宮案内』でもたびたび登場していたらしく、みたような風景です。
「田舎亭」は、100年以上前に建てられた元料亭で、先代までは一見さんお断りの宿だったそうです。
サービスは料亭を彷彿とさせる丁寧さで、出された茶菓子や朝食にはその名残を感じました。
食卓には、じゃこや漬物等、京都らしいおばんざいが並べられていました。

祇園石塀小路 窓からの風景
室内 朝食

いろんなお店の料理を食べて思ったのは、やはり関東に比べて味が薄い傾向があるということでした。
ただ薄いのではなく、きちんとおだしの味もきいています。
さらりとした上品な味…とでもいうのでしょうか。
濃い味に慣れている人には、関東の味が恋しくなるかもしれませんね。

そんなこんなで「グルメ」な京都を満喫してきたのですが、お土産もやっぱり食べ物ばかりで…京都のおしゃれな和風アイテムには目もくれないという始末。
旅の最後に夫から「もう少し食欲だけじゃなくて、物欲にも目覚めたほうがいいんじゃないですか?」と言われてしまいました。

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