そうだ、京都にいこう~京の暮らし、町屋をみる~

2008年10月27日

京都の路地を歩いていて気がつくのは、ずらりと並んだ町屋。
ちょっと路地に入れば、木と土壁の外観がこころを和ませてくれます。
その機能美は今も変わらず生き、職人たちの技が感じられます。

町屋の2階に設けられている虫籠のような窓「虫籠窓」 玄関の上の軒に鎮座する瓦製の魔除けの神様「鐘馗さん」
明治初期に輸入された洋風の軒灯「ガス燈」 通りに面した格子の前にめぐらせた囲いで犬を避けたもの「犬矢来」

他にも、門口の入口脇に取り付けられた床几「ばったり床几」や、泥棒除けの「忍び返し」など…都会では見られない、昔からの暮らしの知恵を伺うことができます。
なかには、デザイン的にもとても優れたものもあり、現代風にアレンジされているものもありました。
わたし的には「鐘馗さん」をいたく気に入ってしまって、観光している間、ずっと探していました。
家によって違う神様がいらっしゃるので、どれほどの種類の神様がいるのか探すのも楽しいですよ。
我が家にも是非、来ていただきたいです!

「外観だけじゃなく、室内も見てみたい」なんて思ってしまうのが京町屋の魅力。
ピッタリな場所が四条烏丸にある「四条京町屋(京都市伝統産業振興館)」です。

四条京町屋(京都市伝統産業振興館)

1910(明治43)年、鋼材卸商の隠居所として建てられたものを再生し、一般公開しています。
京町屋は仕事場と住まいが一体になっているのが特徴で、その「見世の間」が表通りに面した表屋造りとなっています。
住居部分もきちんと再現されています。
ただ、隣にあった倉庫部分はなくなり、代わりに伝統工芸品の販売と、茶房として改装されていました。

仕事場「見世の間」 店と住居の境界線ともいえる「玄関庭」
奥まで続く細長い土間の中ほどにあるキッチン「走り庭」 井戸もある流し
薪を使って料理の煮炊きをするかまど「おくどさん」 住居用の部屋で、奥には庭の眺めを取り込んだ「奥の間」がある
庭木や灯篭などを配した風情ある空間「前栽(中庭)」 石川五右衛門で有名な「五右衛門風呂」
2階部分

京都の観光客向けの飲食店や販売店は、この町屋の作りを取り入れたような室内になっていますので、観光前に見ておくと、面白いかもしれません。
催事があるとき以外は無料なので、観光前にお勧めです。

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