外壁のマチエール

2021年05月21日

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新築物件「RASSURANT(ラシュラン)」の外壁は、色合い(肌合い)や質感の違う4色を使っています。

美術用語では、絵の表面がツルツル、ざらざら、ぼこぼこ、がさがさ、ぼこぼこしているなど、肌合い(画肌/絵肌)の変化が見て取れることを、マチエールと呼びます。

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マチエール(仏:matière) とは?

マチエール(仏:matière)は、「画肌/絵肌」「材料」「素材」を意味する用語で、表面に見えている画材の状態のことを指します。
20世紀には、形と色彩と並ぶ、重要な造形の要素だと、広く認められるようになりました。

マチエールは、使用する絵具、キャンバスの種類、油絵の場合は溶き油、そして筆やペインティングナイフによっても違いが出てきます。
用いられている絵具の材質感や厚塗り、薄塗りなど絵具の層の違いから受ける重厚さや滑らかさなど、画家の個性や技法で、作品の肌合い(画肌/絵肌)は異なってきます。

マチエールは、油絵だけではなく水彩画でも見ることができ、絵の表現の幅を広げてくれます。
しかし、デジタルの作品には、基本的にマチエールは存在しません。

キャンバスや板などに、高度な技術で印刷をすれば、支持体(絵を支える物体:布や紙など)のマチエールを見ることはできるかもしれません。
けれど、デジタル作品そのものには、マチエールは存在しないと言えるでしょう。

デジタルの作品では、確かにマチエールを表現することはできませんが、それはデジタルのみであれば、という話です。
デジタルに、アナログな手法を加えることで、マチエールを表現された名画が、数多く誕生しています。



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徳島県鳴門市にある大塚国際美術館は、通称「陶板名画美術館」と呼ばれています。

陶板(とうばん)とは、18世紀半ばにヨーロッパで生まれた技法です。
絵画(油絵)や壁画とは異なり、色調の経年劣化が少ないことが特徴で、維持管理も容易だといわれています。そのため、屋外で展示をしたり、直接手で作品に触れることも可能です。

陶板画は、陶板に絵付けと焼成を繰り返すことにより製造されています。
このため、焼成後の発色を考慮した絵付けをする必要があり、高度な技術が必要です。
名画を再現する場合は、まず原画から色の分解を行い、陶板に転写し、焼成という工程があります。

大塚国際美術館に展示されている、「陶板名画」とは、大塚オーミ陶業が特殊な技術で、世界中のさまざまな名画を陶板で、原画に忠実に再現した作品です。

技術だけではなく、陶板名画を制作するにあたり、名画の著作権者に承諾を取り、現地で原画をじっくりと観察して、小さな傷や凸凹まで記録していきます。
原画を忠実に再現するためには、重要なことです。そして、絵具を刷り重ねた転写シートを陶板に転写して、焼き上げていきます。

作品が出来上がれば、職人による仕上げで、より原画に忠実に仕上げていきます。
微妙な色合いや、傷や凸凹を再現し、焼き付けます。最後に検品をして、大塚国際美術館に展示されます。

大塚国際美術館では、展示にもこだわっていて、基本的に触れることのできる高さ・位置に展示して、表面の質感まで感じられるようになっています。
本物の名画であればまず不可能ですが、陶板であれば、名画を触れて知ることができるのは、貴重な体験です。

また、半永久的な耐久性を持つ陶板名画は貴重な美術品・文化財の記録保存という役割も果たしています。
紙やキャンバス、土壁に比べ色が経劣化せず、また大きさも原寸大に再現されているため、実際の名画を見るがごとくの迫力や臨場感を味わうことが出来ます。

(陶板、陶板名画について参考引用:大塚国際美術館HP、大塚オーミ陶業株式会社HP)

大塚国際美術館は、2018年のNHK紅白歌合戦で、アーティストの米津玄師がテレビ放送で初めて歌唱を披露した場所として話題にもなりましたね。



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RASSURNT(ラシュラン)の外壁も、もちろん触れることができます。
とはいえ中々外壁に触ってみる、という発想もないかもしれません。
けれど、こだわりを実際に触れて知っていただける機会にもなりますので、よろしければ目で、肌で、マチエールを感じていただけたらと思います。

次は、内装などお部屋の中についてご紹介します。

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