秋の要注意生物「ヒトスジシマカ」

2018年09月07日

9月は、ジカ熱やウエストナイル熱を媒介とするヒトスジシマカ(通称:ヤブ蚊)が活発に活動する時期で注意が必要です。

ヒトスジシマカは黒い身体に白い網模様のついた蚊で、よく見かけたり、刺されたことがある方も多いかと思います。
蚊の種類によって吸血する時間が異なりますが、ヒトスジシマカは昼から夕方にかけて吸血します。

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刺されるとかゆみが生じますが、これは血を吸われる際に抗凝血作用物質(血が凝固することを防止するためのもの) を含んだ唾液を注入されるからです。
つまり、かゆみは蚊の唾液によるアレルギー反応なんですね。

また、ヒトスジシマカはデング熱という感染症の媒介にもなります。
2014年8月に、東京を中心に162名の感染者が出たのは記憶に新しいもの。
立ち入り禁止区域やイベントの中止など、社会問題にまでなりましたね。



そんなヒトスジシマカは、植物のある箇所や水のある所で発生します。

蚊の種類によっては、きれいな水を好む蚊や汚い水でもOKな蚊、広い場所を好む蚊もいれば空き缶や空き瓶などのわずかな水溜まりを好む蚊もいます。
そのため、幼虫(ボウフラ)の生育場所も多種多様。

ちなみに、ヒトスジシマカは空き缶などの少量の水でも増殖することが可能です。

建物の周辺では建物の外周にある植木や植栽、側溝などで発生することが多いです。



ヒトスジシマカの効果的な駆除方法と予防対策としては、以下の3つがポイントです。

1:昆虫成長制御剤とピレスロイド剤による駆除が効果的

2:雑草や水溜まりなどの発生源をなくす

3:薬剤による予防処置と設備による侵入防止対策



気候的には秋の気配が感じられるとはいえ、まだまだ蚊の活動は活発です。

ヒトスジシマカは待ち伏せ型という特徴があり、移動距離では半径50~100メートルほどなっているので、 見かけたら近寄らないようにしましょう。
近づかなければ、あまり刺されたりする心配はないそうですよ。

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