いよいよ始まる一般家庭への電力自由化!

2016年03月12日

来月から、いよいよ一般家庭でも電力自由化がスタートします。
これまでは地域の電力会社からしか購入することができませんでしたが、自由に選べるようになるのです。

電力自由化という言葉がよく聞かれるようになったのは東日本大震災の後ですが、実はもっと前から進められていました。
最初のスタートは1995年で、電気事業法の改正で独立系発電事業者(IPS=Independent Power Producers)が、電力を供給する事業に参入することが決定。
電力会社が卸電力事業者以外からも電気を購入することが可能となりました。

1999年になると電力自由化の範囲が小売りへと拡大され、大規模オフィスビルやデパート、大学といった2000kW/20000V以上の特別高圧の顧客が自由に選べるようになり、特定規模電気事業者(PPS=Power Producer and Supplier)が次々と新規参入。
2003年には中小規模の工場やオフィスビル、スーパーなどの50kW/6000V以上の高圧でも選べるようになり、規模的にも日本の電力販売量の半数を超えるものに!

そして、いいよ2016年4月...つまりは来月から、一般家庭や商店などの低圧でも電力が自由に選べるようになったのです。

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この電力自由化は、賃貸でも自由に変える事ができるのでしょうか?
賃貸住いの場合は、大家さんや不動産会社に相談しないといけないのでしょうか?

その答えは、「賃貸住いでも電力会社を自由に選ぶことができる」です。

経済産業省資源エネルギー庁のホームページにも、賃貸物件でも電力会社の切り替えが自由にできることが明記されています。
契約名義の本人であれば可能。
電力会社を変える場合はメーターを交換する必要がありますが、これは無料で交換できます。

ただ、稀にですが「マンション一括受電」というのに加入している賃貸もあり、この場合はそう簡単に電力会社を変える事ができません。
マンション一括受電は分譲マンションなどでよくみられるものなのですが、一部の部屋で賃貸として貸している事もあるので、その場合は確認が必要となります。

電力自由化によって、ガスやガソリン、インターネットプロバイダ、携帯電話のキャリアなど...さまざまな業種から企業が参入しています。
これらの業種は「小売電気事業者」として登録されていますが、独自の特徴ある電気プランを展開しています。
なかでも注目されているのが、「東京ガス」や東燃ゼネラル石油を中心としたグループがおこなう「my電気」、KDDIの「auでんき」、ガソリンスタンドのENEOSがおこなう「ENEOSでんき」など。

今までは地域の電力会社が提示する契約プランでやってきたので、選んだり比較検討することも少ないものでした。
でも、今後はそうもいきません。
自分のライフスタイルに合った電力会社とプランを選ぶようにしたいですね。

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