片流れの屋根を風車にみたてて

2013年11月28日

今、建設中の物件は、その屋根が片流れになっています。
その流れは、上からみると風車のような組み合わせ。

ちなみに、“片流れ”とは、屋根の全面が一方だけに傾斜した屋根の造りをいいます。

敷地の形状や隣家のどこに面しているかなど、場所・道路・隣家との関係を考えて傾斜の向きを決めます。
屋根が一方方向に傾斜しているということは、雨や雪などの流れも一方方向に。
ですから、流れ落ちる先のことも想定して決められます。

片流れの屋根は、その構造も難しくないので、雨漏りなどのトラブルも少なくてすみます。
しかも個性的な見た目の演出もできるとして、近年では人気の屋根なのです。

さて、今回の新築物件では、この片流れの屋根を風車に見立てて配置しているのですが、個人が建てる一戸建てとは違い集合住宅です。
これは、東北の住宅事情に似たものとなっています。

冬になると雪が高く積もる東北地方では、風も強くあたります。
数十センチと降り積もる雪と強い風…こういった環境に対してどういった建築がされているのかというと、家屋の集合と隙間の利用です。

片流れの小屋を風車型に組み合わせる
片流れの小屋を風車型に組み合わせて、それぞれの小屋の端をしっかりとガード。
出入り口を避けつつ、積雪を分散して落とすことができるようにしているのです。

ちなみに新規物件は下のようになります。

新規物件

屋根の色はどんな色になるのか…。
それについてはまた次回!

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