国立西洋美術館開館60周年記念「ル・コルビュジエ展」に行ってきました

2019年05月27日

国立西洋美術館で開催していた『国立西洋美術館開館60周年記念 ル・コルビュジエ 絵画から建築へ―ピュリスムの時代』に行ってきました!

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春を通り越えて夏到来を思わせる日差しの下、辿り着いた上野公園は平日の昼間にも関わらず人が多く、団体の学生さんもおり、相変わらず賑やかな場所でした。

ル・コルビュジエの展覧会でありますが、そもそも国立西洋美術館そのものがル・コルビジェの代表的な作品の一つでもあります。展覧会の人物の作品の中にいる、というのも中々に面白い経験です。

今回の展覧会の音声ガイドのナレーションは声優の諏訪部順一さんでした。いつも良い声です。



まず入ってすぐの19世紀ホールでは建物の内観と模型作品が展示されています。

模型は四方ガラスのケースで全景をあらゆる角度で見ることができ、模型の実際の建築物の写真や設計図面なども一緒に展示されていました。19世紀ホールは写真撮影可能エリアだったのですが人が多く写真に写りこんでしまうばかりだったので割愛させていただきます。



1階の19世紀ホールから2階に上がるスロープの上の壁にはプロジェクターで展示作品に関する映像も流されていました。

2階からは撮影も禁止のエリアになっており、展示作品も模型ではなく絵画が中心となります。



そして今回の展示会『国立西洋美術館開館60周年記念 ル・コルビュジエ 絵画から建築へ―ピュリスムの時代』にあるピュリスムとは、純粋主義という意味です。

ピュリスム(純粋主義)とは、第1次世界大戦後フランスの画家 A.オザンファンと建築家ル・コルビュジエが主張した造形の純化を意図する芸術思潮。

1918年、彼らはその宣言書たる共著『キュビスム以後』 Apres le Cubismeを発表するとともにパリのトマス画廊で展覧会を開催。キュビスムによる対象の解体に抗議して、対象の造形的要素を厳格な科学的規則に基づいて再構成することにより、絵画に建築的構造美を与えることを主張。

また 1919~1925年まで雑誌『レスプリ・ヌーボー』を発行して彼らの思潮の展開、普及に努めたがその影響は絵画よりもむしろ建築やデザインに及んだ。(引用:出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について)



スロープを上がった2階では、ピュリスムの時代の流れとル・コルビュジエの生涯を紹介しながら絵画の展示がされていました。展示作品は絵画だけではなく、出版、インテリア・デザインなど数々の作品が一周分ずらりと飾られていました。

音声ガイドでは展示作品だけではなく、建物である国立西洋美術館(本館)のあらゆる建物の造りの特徴も一緒に説明をしてくれています。
記憶違いでなければ国立西洋美術館(本館)での展示の音声ガイドにはよく同じように建物の説明を入れてくださっている気がします...。



展示作品の中で絵画以上に人の目を集めていたのがインテリア・デザインのものです。
インテリア・デザインの展示作品は家具の椅子でした。

三脚の椅子はそれぞれ製造から90年近く経つのも関わらず、状態もよく、一見布地が薄い『寝椅子』は構造が人体の造りを考慮して作られているので寝づらさを感じない設計になっているそうです。

椅子にはもちろん座ることはできませんので見ただけですが、展示室を抜けた出入り口の付近に同じような作りの『寝椅子』を見つけ座って確かめてみたかったのですが、先に座っていたおばあちゃんが満足そうに寝そべっていたので泣く泣くその場を後にしました...。



館内のミュージアムショップでは図録など展覧会のグッズなどが販売されていました。
図録にはトートバッグセットもあり、トートバックの絵柄にはコルビュジエの眼鏡のデザインが描かれており、可愛らしいです。

コルビュジエのこれまであまり深く知らなかった画家としての顔などを知ることができた展覧会でした。

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