八王子「花街・黒塀通り」その1

2017年12月14日

先日、八王子にある「花街・黒塀通り」に行ってきました!

JR八王子駅北口から、各種商業施設が並ぶ八王子市のメイン商店街「ユーロード商店街」を通り、途中で左に曲がったすぐ目の前にある小道から「八王子花街・黒塀通り」となっています。

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八王子は江戸時代に甲州街道の宿場町として整備されました。宿場では定期市が開かれ、周辺から集められた絹織物の取引きが行われるなどして栄えてきました。地場産業の織物の発展と共に明治初期には旦那衆の接待や、宴会用として料理屋・芸者置屋の二業組合が出来ました。明治末期に起きた2回の大火を機に、遊郭は田町に、芸妓さんのいる花街は中町周辺(当時は、馬乗町と横山町の一部)に集められたことが八王子花街の始まりです。

地場産業の織物の生産は、明治・大正と発展し、仲買人等の交流盛んになるのと共に花街は益々繁盛し、大正末期には150名ほどの芸妓数を持ち「料亭」・「待合」・「芸者置屋」の三業で成り立つ三業組合「見番」も出来ました。
戦後の最盛期には、料亭、待合、置屋が50軒以上、芸妓数も200人以上いましたが、織物業の衰退とともに減少し、昭和60年代前半には芸妓数が一桁に落ち込んでしまいましたが、近年、花柳界の文化を受け伝えようと若い世代の芸妓数が増え、現在では20名程度になり、地域行事などでも日々精進した芸を披露しています。それとともに、黒塀や石畳など花街の雰囲気漂うまち並み情緒の回生に向けて、中町は地域ぐるみで、まちづくりに取り組んでいます。(パンフレット一部抜粋)

現在でも運が良ければ芸者さんをお見掛けすることができる「花街・黒塀通り」は、名の通り黒で塗られた塀が並んでいます。

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花街の入口には柳の木と大正の面影を漂わせる街路灯が左右に設置されています。通りを入ってすぐ目に入る黒塀の建物は「料亭(すず香)」です。芸妓さんを呼ぶことが許可されており、お座敷と料理を提供するお店です。雰囲気ある料亭の隣にある建物は、黒塀通りの地区では新しく建てられた建物ですが、黒塀に配慮された外壁の色が使用されいるので周辺の町並みとも調和しています。

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真っ直ぐ中通りを進むと趣のある石畳風の道路と黒壁が整備されています。以前は同じような料亭の黒塀が両側に立ち並んでいました。駐車場の側面にある石畳風のフェンスは、既存フェンスを花街の黒塀の景観に沿うように変えられました。

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通りの突き当りの手前にある大きな柳の木が目印の建物は、八王子三業組合事務所という場所で「見番」です。敷地の一角の小屋には、芸妓さんが乗って三味線や太鼓を演奏するにわか屋台がおさめられているそうです。側面の黒塀には芸妓さんのポスターも貼られていました。

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中通りから左右に分かれてある小道に曲がると、まだまだ「黒塀通り」は広がっています。

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