やちよの各号室のLDKの壁には竹で作られたピクチャーレールがあります。
竹のレールには、真田紐を輪っかにしてつけ、見た目にも綺麗なピクチャーレールに仕上がりました。
真田紐(さなだひも)は、"組む"のではなく、縦糸と横糸を使い機(はた)で"織って"作られた平たく狭い織物の紐です。
一重織り・袋織りがあり、材質は木綿・正絹を使います。
真田紐の特徴は伸びにくさです。
なので結び直しがしやすく、荷物を縛ったり、刀の下げ緒、鎧兜着用時の紐などに使われていました。
また千利休が茶道具の木箱の箱紐として使用していたことでも有名です。500年余りの歴史を持ち、現代も用途を変えて使われ続ける日本伝統の織物です。
真田紐の色はそれぞれ号室によって違います。
使われている糸の色や組み方もそれぞれ違うので、見ているだけでも楽しいですね。
真田紐は切ったところから組んでいる細い糸が解けても一定の所で止まるので完璧に解けきってしまうことはありません。
この真田紐を結ぶ作業は現場の方々に手作業で結んでいただきました!
あまり重すぎるものをかけるのには適していませんが易々と千切れてしまうことはないと思います。
竹に直接ハンガーをかけると壁に当たって斜めになってしまいますが、輪っかにかければ洋服は横にかかるかたちになるので物をかけやすいように輪っかにしてあります。
もちろんピクチャーレール本来の使用意図として物を飾るために使っていただくのもおすすめです。
「古き良きものを現代にも受け継いでいくこと」は、まさにやちよのコンセプトに通じていました。
これからも細かいところまでこだわって物件をつくっていきたいと思います。
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投稿者:さくらい | 日時:2018年7月23日 16:01
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