「やちよ」のコンセプトのひとつに「3つのテラス」があります。
「3つのテラス」は、やちよにある3つのウッドデッキのことです。
キッチン奥のウッドデッキ、1階の吹き抜けとなっているウッドデッキ、2階の物干しテラスのウッドデッキ、 この3か所のウッドデッキを「3つのテラス」と呼んでいます。
「3つのテラス」の中でも、京町屋の家造りと重なる部分があります、1階の吹き抜けとなっているウッドデッキです。
京町屋の家造りでは、このような空間を「坪庭(つぼにわ)」と呼ばれています。
京町屋では屋内土間をニワ、植栽や庭石のある庭は「ツボ」とか「ニワサキ」と呼びます。
本格的な坪庭は狭隘な空間で、棕櫚竹や篠竹など軽やかな緑が数株と石灯籠が置かれており、 庭と呼ぶには物足りなさを感じてしまうかもしれません。
ですが、この坪庭があることによって、細長く薄暗い町家に光と風が取り込まれるだけではなく、 暗から明へ、そして明から暗へと、細長い家に光と影のリズムをつけ、風情ある景色がつくりだされます。(引用参考資料『京の町屋案内 暮らしと意匠の美』)
「やちよ」も部屋の造りが京町屋のように細長いので、部屋の中に自然の光を取り込むことが難しいですが、坪庭(吹き抜けとなっているウッドデッキ)があることにより、自然の光と風を取り込むことができます。
2階のウッドデッキのテラスから覗き込むと、1階から見るのとはまた違った楽しみ方ができると思います。
坪庭をごのような景色にするのかは、そこに住まわれた人次第というのも味わいがあります。
もちろん、景色だけではなくお子さんの遊ぶスペースとして使っていただくのも良いと思います。
おもちゃが並ぶ坪庭というのも、面白いかもしれませんね。
写真を撮影した日はお天気も良く、風もあり、 玄関から真っ直ぐに窓を開けていくと室内を通っていく風が気持ちよかったです。
坪庭からの入ってくる太陽の光と風が季節を感じさせてくれました。
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投稿者:さくらい | 日時:2018年6月12日 15:06
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