建物正面は、コンセプトである“デニム”の質感を表現したインディゴブルー。
その側面は、テラス側もブルーですが、その反対の共有通路、すなわちエントランス側は3色のラインが塗られる予定です。
その3色のラインは、可動式ホテル「Hotel Everland」をモチーフにしています。
スイスのアーティスト、サビナ・ラングとダニエル・バウマンのユニットL/Bによるアートプロジェクト、1部屋だけの可動式ホテルです。
アート空間をホテルという日常空間にすることで、そこに存在するすべてのモノをアート作品として成り立たせています。
とはいえ、もともとはスイス博覧会のために作られたものでした。
白いボディに3色のグリーンが配色された、まるで列車のような形。
内部にはラウンジとバスルーム、キングサイズのベッドがあるだけの造りです。
2002年にスイスのイヴェルドンに設置され、ライプティヒ、パリへと…さまざまな場所に移動しています。
最終地点は「パレ・ド・トーキョー」でした。
上記の写真は、この「Hotel Everland」についてまとめたコンセプトブックに掲載されている写真です。
このユニークなアートプロジェクトについての設計図や設置風景、室内写真、実際のゲストブックのコメントなどが、美しい写真と共に紹介されています。
すでに終了していますが、当時はものすごい人気があり、予約を取るのも困難だったそうです。
その人気は、2008年末に終了する予定だったのが2009年の4月まで延長されるほどでした。
Hotel Everlandオフィシャルホームページ
現在、建設中の物件は無機質になりがちな周囲の風景に色合いを添えるような配色を考えました。
その色が実際に塗られたら、周囲の風景にどんな風に溶け込んでいくのか…注目です。
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投稿者:いけだ | 日時:2011年9月 1日 10:14
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