2008年4月に公開されたダニエル・トンプソン監督「モンテーニュ通りのカフェ」。
パリのモンテーニュ通りにあるカフェを通して人間模様を描いた作品で、魅力的なキャラクターが織りなすストーリーと、リアルなパリの街の風景が楽しめる映画です。
始まりは主人公のジェシカ。
パリに憧れ、マコンからやってきた彼女は、モンテーニュ通りにある由緒ある名カフェ「カフェ・ド・テアトル」で働きはじめます。
そのカフェに集う、コンサートを目前に控える有名ピアニスト、自分の生涯のコレクションを競売にかけようとしている美術収集家、そしてその息子、舞台を目前に控えて稽古と撮影に忙殺されている女優、オランピア劇場に居を構える管理人…そんな彼らの人生模様を描くハートフル・コメディー。
素晴らしく魅力的なキャラクターのドラマが心を温めてくれる映画です。
ストーリーもいいですが、なんといってもリアルなパリの風景が楽しめます。
舞台はパリのモンテーニュ通りは、パリ随一の高級ブランド街です。
グッチからルイ・ヴィトン、シャネル、クリスチャン・ディオール、セリーヌ、フェンディなどなど…名高いブランド店が連なっています。
主人公のジェシカがホテルを探し歩いている時、なにげなくみた値札が、一番安いホテルの部屋の値段よりも高く、びっくりして離れていく場面や道行く人々の服装がいかにもブランド物なのが、そのことを物語っています。
物語の中心でもある「カフェ・ド・テアトル」は実在しており、「Bar des Theatres」と言います。
場所は、エッフェル塔や凱旋門にもほど近く、映画と同じように男性のギャルソンしかいないそうです。
映画の中で、ジェシカの「なぜ男性しかいないの?」という問いに「昔からのしきたりだから」と答えていましたが、実際のところはどうなのでしょうか?
ちょっと気になります。
そしてもう一つの舞台のモンテーニュ通りを挟んであるシャンゼリゼ劇場。
アール・デコの装飾が美しい建物で、クラシック・コンサートやオペラ、バレエを上演されており、オペラなどを行う大ホールの右には演劇の見られる小ホール、オークション会場が隣接しています。
映画の随所でその素晴らしい劇場内がみれるので、簡単にはいけない場所なだけに、行ってみた気分になります。
映画のラストはジェシカと美術収集家の息子がカフェでデザートを食べるシーン。
その様子はとってもおいしそう!
バニラアイスに桃をのせ、ピーチジャムを溶いたシロップをかけたデザートだそうです。
パリに行くのは無理ですが、ティータイムに大好きな人と一緒に食べれば、パリの気分をすこ~しだけ味わえるかもしれませんね。
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投稿者:いけだ | 日時:2009年4月 9日 14:18
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