今年、生誕100周年を迎えるミッドセンチュリーの立役者、ジョージ・ネルソン。
それを記念して各ショップにて「生誕100周年」展が開催されています。
その中から、原宿にあります「hhstyle.com 原宿本店」と「MoMA デザインストア 」に取材をかねて行って参りました。
*「おめでとう! ジョージ・ネルソン生誕100周年」展紹介記事 ELLE DECO NO.100より
*「hhstyle.com 原宿本店」
両ショップでは、『NEW STYLE』と題して、スタイリストの茂木雅代さんが「こんなネルソン作品のある空間で暮らしたい」というテーマのもとスタイリングされた作品たちが展示されていました。
アマヤでは、現在募集中の「メメント」でも、ネルソンのデザインを意識した家具を配しています。
ジョージ・ネルソンは、建築家、グラフィック・デザイナー、著者、教師、インテリア・プランナー、そして産業デザイナーとして幅広い分野で活躍した人物です。
17歳で大学に入学し、卒業後の1932年、建築分野においてローマ賞を受賞し、イタリアのローマ・アメリカン・アカデミーで建築の研究を続けました。
アメリカに戻ってからは、「アーキテクチュラル・フォーラム」誌の建築ジャーナリストとして活躍し、ウィリアム・バンビーとともにニューヨークで建築事務所を開設します。
その後、彼の人生の転機となる収納壁を発表したことで、家庭・オフィスの両方を対象としたコンテンポラリーデザイン家具のリーダーとして広く知られているハーマンミラー社に見出され、最初のデザイン・ディレクターとなったのです。
ネルソンは、チャールズ&レイ・イームズ や イサム・ノグチ らの才能をいち早く発掘したことなどからその鑑識力の高さも評価されていますが、彼自身優秀なデザイナーの一人でした。
彼のデザインの特徴は、なんといってもそのチャーミングな色や形ではないでしょうか。
随所に遊び心が施されたデザインは、それを使う私たちをなんとも楽しい気持ちにさせてくれます。
例えば、1952年に発表された「ネルソンミニチュアチェスト」は、シンプルな形態ながら、脚の曲線や異素材の融合に彼のセンスが現れているように思います。
このチェストは、発表前年に初めて日本を訪れた際、技術や素材、使い勝手、フォームを融合した日本の引き出しタンスから影響を受けてデザインしたものだとネルソンは語っています。
また、50年代に発表された一連の「ネルソン・クロック」には、彼の造形に対する想像力が溢れているようです。
大胆な配色やグラフィックを用いながらも、幾何学的な形を使用することで今現在でも色あせることなく根強い人気を誇っています。
ハーマンミラーの仕事に携わった46年から66年までの20年の間に、居住用および商用家具の市場に非常に革新的な家具デザインを多数もたらしたジョージ・ネルソン。
彼の作品は今でも手に入るものが多くあります。
また、ネルソンと同時代に活躍したジャン・プルーヴェ。
近日公開予定の新築物件では、彼のデザインを取り入れた家具などを多く配していますので、気になる方はお問い合わせくださいませ。
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投稿者:なかがわ | 日時:2009年1月31日 16:23
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