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子供の頃、テレビアニメで観ていた「赤毛のアン」。
文庫本でも何回か読んだことがありますが、1巻しか読んだことがありませんでした。
ので、今回、初めて全10巻をそろえてみました。

「赤毛のアン」は、100年以上前にカナダのプリンス・エドワード島に住む、ルーシー・モード・モンゴメリという作家が書いた物語です。
子供向きの本かと思いきや、意外と大人になってから読んだほうがより深く共感できる作品です。

舞台は、自然の美しいカナダのプリンス・エドワード島の”アヴォンリー”。
”アヴォンリー”は架空の名前で、実際は”キャベンディッシュ”と呼ばれる土地なのだそうです。

真っ赤な髪を三つ編みにしたアンという少女が、孤児院からマリラとマシュウの元にやってきました。
男の子を希望していた二人は、女の子のアンにとまどいますが、想像力豊かでおしゃべりなアンの不思議な魅力は、たちまちのうちに女性が苦手なマシュウの心を、孤児院に帰そうとしていたマリラの心をも和らげてしまいます。
好奇心旺盛で想像力豊かなアンは、いろいろなハプニングを引き起こしながらも一人の女性へと成長していく…そんな物語です。

赤毛のアン

「赤毛のアン」から始まって、
「アンの青春」
「アンの友達」
「アンの愛情」
「アンの幸福」
「アンの夢の家」
「炉辺荘のアン」
「虹の谷のアン」
「アンをめぐる人々」
「アンの娘リラ」の全10巻。

後半からはアンの子供たちが中心とした物語になっており、アンはときおり登場するぐらいになります。
最後の「アンの娘リラ」では、大戦が勃発し、アンや家族も否応なく巻き込まれていきます。
これまでの自然にあふれた日常とは大きくかけ離れたストーリーに、なにか時代的背景と作者の心境の変化・訴えを感じずにはいられません。
さらに車が普及する様子が描かれているのが、私たち現代に近づいてきている気がします。
昔を懐古する「古き良き時代」というセリフを聞きますが、まさにその言葉がぴったり。

作者であるモンゴメリは祖父母の家で暮らしていましたが、郵便局で働くかたわら、「赤毛のアン」を執筆していました。
いよいよ出来あがったとき、出版社に送るのですが、すげなく返されてしまいます。
アンはそのことから戻ってきた原稿を押入れの中にしまってしまいますが、3年後、再び出版社に送り、見事雑誌に掲載されます。
とりあえずいいんじゃないの?的な感じで500ドルで原稿を売るのですが、まさかモンゴメリもここまで売れるとは思わなったとはいえ、今思うとなんとも格安なお値段!?


日本でも広く読まれるようになったのは、つまり、訳者でもある村岡花子さんと「赤毛のアン」との出会いは、戦争のために日本を離れなければいけなかったカナダ人宣教師から記念にいただいたことが始まりでした。
戦争が激しくなる中、いつ出版されるかわからないのにもかかわらず、「赤毛のアン」の翻訳を続けていたそうです。
その原稿は終戦後、6年たってから出版され、瞬く間にベストセラーに。

村岡花子さんが執筆されていた書斎は「赤毛のアン記念館 村岡花子文庫」として一般公開されています。
今年は100周年ということで、全国順次に展示会を開催しているため入ることはできません。
横浜の展示会は今後予定されているみたいなので(といっても、来年かな?)タイミングが合えば是非見に行ってみたいと思います。


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投稿者:いけだ | 日時:2008年10月25日 15:00

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