秋完成予定、アマヤの新デザイナーズ物件の壁の一部に色が塗られました。
建物の中間に位置する、2階に上がる階段の両サイドを彩る、鮮やかなピンクと白。
写真ではうまく撮ることができませんでした(ちょうど雨女の私にあわせて曇ってくれました。ちぇっ)が、時折見せる空の青とピンクと白のコントラストがすばらしくマッチしていました。
太陽の光がピンクを鮮明にし、空間の質を変えます。
この何気なく塗られたピンクの壁は、メキシコの建築家ルイス・バラガンの建築で取り入れられている壁を、そしてオーナー様(お花を栽培されています)が育てているシクラメンからイメージを得て、塗られたものです。
ルイス・バラガンは水面や光を大胆に取り入れた、明るい色の壁面が特徴的な住宅や庭園を多く設計したことで知られている建築家です。
彼の建築の特徴は、白を基調とする簡素で幾何学的なモダニズム建築に、メキシコの民家によく見られるようなピンクや黄色、紫などのカラフルな色彩を取り入れていたとこにあります。
特にピンクは、メキシコ人にとって大変馴染みの深い色で、それはメキシコの町のいたるところでみられるブーゲンビリアの花の色でもあります。
バラガンは壁を「もうひとつの風景」として、メキシコの風土を「色」に置き換えて壁に託していたのです。
見る者に強烈な印象を与えるピンクを使いながら、下品な印象を与えないのは、抽象化された風景として空間を構成しているからかもしれません。
この建物のオーナー様のビニールハウスでもシクラメンやパンジー、インパチェンス、日々草などの色鮮やかな花がみられます。
ちなみに、この壁で使われている塗料はオーストラリアの自然塗料を使用。
階段部分、そして通路ができたらどんな景観になるのか楽しみです。
さらに、シートの隙間からちらりと覗く外壁が…!?
ちょっと失礼します、と、ついでにのぞいてきちゃいました。
また、さきほどの壁とは違う素材が使われているようです!?
総合的に一体どんな建物になるのか…う~ん、予測不可です。
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投稿者:いけだ | 日時:2008年8月 9日 17:08
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