最近読んだ、おススメの本です。
ミッドセンチュリーデザインを語る際に、欠く事のできない存在であるジョージ・ネルソン。
ハーマンミラーのデザインディレクターとして、あのイームズをスカウトしたエピソードはよく知られていますね。
「george nelson」(クロニクル・ブックス)は、そんなネルソンの生涯と作品を解説した本です。
ジョージ・ネルソンは多彩な顔を持つ人で、ある時は建築家、またある時はデザインチームのリーダー、そしてまたある時は文筆家として活躍されていました。
1908年5月29日にアメリカは北東部、コネチカット州ハートフォードにて生を受け、ニューヨークにて亡くなる1986年3月5日までの77年の生涯を通じて、たくさんの素晴らしい作品を残しています。
とはいえ、ネルソンはアイデアを出して、自分のアイデアをデザイナーに自由に任せていました。
それそれが独立して、家具やグラフィックス、インテリア等に取り組むようにしていたんですね。
チームのデザイナーはこう言います。
「うるさく口を出すのは最初だけ。デザインについての夢をよく語り、アイデアを言葉で表現した」
いやはや、驚き。
チームのデザイナーを信じ、そしてその才能を大切にしているのが伺い知れる言葉じゃないですか?
とはいっても、当時は、作品はすべてリーダーの作品となります。
でも、まかせてもらえるのは、うれしいですよね。
ちなみにネルソンはその間、クライアントと会ったり、講演会や、展示会の企画したり、ものを書いていたりしていました。
そんなネルソンのハーマンミラー社の社長D・J・ディプリーとの出会いとそこで働くにいたった経緯、デザイナーとの交流、最初のオフィスをかまえたときのこと、ハーマンミラー社との摩擦等…ジョージ・ネルソンの生涯と作品が凝縮した内容となっています。
書店で見かけたらぜひ手にとってみてください。
家具に興味のある方にはお勧めです。
ちょっと洒落た本なので、読んだあとは飾っておくのもいいかもしれませんよ。
この記事のトラックバックURL:
https://www.amayahome.com/mt6/mt-tb.cgi/992
投稿者:いけだ | 日時:2008年8月21日 10:22
コメント(0) |
関連するカテゴリー: おすすめの本 , いけだ