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同じ志向を持つ人たちが建設組合を設立し、協同して敷地の取得や建物の企画・設計、建築工事の発注などを自分たちで行い住宅を取得する、協同組合方式の住宅のこと。ヨーロッパでは200年もの歴史があり、日本では1968年頃から登場しました。最近では建築士や不動産業者等が企画して参加者を集め、敷地購入の斡旋、建物の企画・設計に対する助言を行うケースも増えてきました。
概ねフリープランなので、注文住宅に近い感覚で自由に設計でき、業者が分譲する場合とは違い、宣伝広告費などの余計な費用がかからないため、原価に近い価格で好みの住宅を手に入れることが出来ます。また、企画段階から他の居住者と話し合い、協力することになるので、入居の段階ですでに他の居住者との人間関係が形成されていますし、住環境などの条件面でも、単独では難しい好条件をかなえることができます。
しかし、協同者を集めるところから始めなければならず、集まってからは敷地の購入から設計・施工まで、すべて他の居住者との話し合いで決めて行かなければなりません。ようやく話がまとまった後は、個々の設計についての話し合いも待っています。着工までにでも相当なエネルギーが必要となります。
また、土地を共同購入するために、最初からある程度の自己資金が必要となりますし、その他の費用も着工段階では未定なので、完成時には当初予定していた金額をオーバーしてしまうこともあります。住宅金融公庫の融資は受けられますが、受けられるのが上棟後なので、それまでは手持ちの資金で賄わなければなりません。実際に資金面がネックになって途中でリタイアする人や、入居者同士の意見がまとまらずに計画そのものを断念してしまったケースもあるようです。
いずれにしても、理想通りの住まいを手に入れるには、かなりの根気とエネルギーと資金が必要なようです。 |
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